1週間くらい前からケビジがやけにフードを食い散らかすようになった。
ふと気が付けばオチリの穴も「パッカーン」と開いてるし、
「こりゃそろそろ産卵が近いかもな~」な~んて思ってた矢先、
「タマゴできた」宣言があったのはケビジじゃなくてケビタの方だった。
完全なるダークホース(カメだけど)。
普通、産卵前は食欲が落ちるものらしいんだけど、
ケビタの場合はその兆候が皆無だから油断してた。
とりあえずマンションの中庭に連れ出してみたけど、
もう一息のところまでホリホリして中断。やっぱり公園じゃないと無理か・・・。
この頃は日も長くなったし日曜日だった事もあって、
もう夕方だというのに近所の公園はどこも子供連れで賑わってて
とても落ち着いて産めそうにない。
仕方なく徒歩15分の川沿いの公園まで足を伸ばしてみた。
スロープを登るカメ。
歩道を歩くカメ。
植え込みを覗くカメ。
このくらいの段差なら難なく上がれる。
この植え込みが気に入ったのか、土を蹴散らし豪快にホリホリ開始!
散らかした土を片づけ、穴を埋めて原状復帰してケビタの後を付いていくと、
隣の植え込みにあった丁度良い塩梅の穴を利用して再びホリホリ。
でも、やっぱり途中で中断してまたまた徘徊し始め・・・
「早くしないと日が暮れちゃうよ~、ここで掘りなさい!」と
強制的に植え込みに戻してみたら上手い具合にホリホリを始めてくれて
ついに待望のおタマゴが!
途中で何度か子供に邪魔されそうになりながらも、無事に8個を産卵。
埋め埋めの途中で日が暮れてしまったから強制終了させたんだけど、
どうにも気が済まないケビタは、帰りのタッパーの中でもずっと埋め埋めしてた。
帰ってお風呂に入ってもまだやってる。
ご褒美のスーパーレプを差し出すと、ピタリと動きが止まった。
あげてもあげてもお口の中にグングン吸い込まれていく。
ケビタ、吸引力の変わらないただ1匹のカメ。
「カルシウムも摂っときなさいね」
いつもなら産卵の後は疲れて爆睡するのに、今回はコーフン冷めやらぬ様子で
遅くまで寝ないでウロウロしていたところを見ると食べ足りなかった模様。
ホリホリしてる途中で通り掛かったご夫婦から
「頑張れー!頑張れー!」と応援してもらったケビタ。
ご主人の方から最初に尋ねられた「お宅のカメ?それとも・・・」の
「それとも・・・」の後に続くのはきっと「野良ガメ」だったんだろうな~。
去年、ケビジも野良ガメに間違われた事があったけど、
今回は場所が川沿いの公園だったせいもあって
「川から産卵に上がってきた生粋の野良ガメ」と思われたケビタなのであった。
先手を取られたケビジ、絶賛おタマゴ製造中!?