ある時、ケビタが背伸びして浮き島を見上げていた。
かと思えばこっちに向かって来たり、また浮き島の方に行ったり、
ソワソワして落ち着かない。この妙な動きは何だっ?
向かって来る。
見上げる。
途方に暮れる。
これはどう見ても何か探してるっぽいけど、
夕方のおやつはまだあげてないし・・・
何があるのかと探していたら、水流で流されて魔の隙間の奥にたどり着いたエビが。
あ、なるほど。
浮き島の上じゃなくて、その向こうに流されたエビを見てたのね。
取ってさしあげた。
エビをあげたのが朝7時頃で、これをやってたのが午後2時頃だから
かれこれ8時間くらいエビちゃんの事を覚えてた計算になる。
食べ物に懸けるケビタの執念、恐るべし!