それは1週間前の夕方。
ケビタが水温系のセンサーを固定するキスゴムを外してしまい
水底に沈んだキスゴムを回収すべくスポイトで手繰り寄せようとしていた時、
フィルターの水流でフワフワと漂うキスゴムにすっかり気を取られていたら
突然、左手の小指に激痛が!!慌てて小指を見ると、
まるでスッポンの如く食い付いたケビタが指にぶら下がっていた。
「ギャーッ!!痛-----い!!!」
気が動転してて記憶が定かじゃないんだけど、
咄嗟に手を水中に沈めつつブンブン振り払って
どうにかスッポン・・・じゃなくてケビタの噛み付きから逃れて
兎にも角にも流水殺菌してエタノールで消毒した後、患部を押さえて止血。
まぁ痛いのなんのって、肉片もがれたかと思った~。
だけど、ケビタは豪快そうなイメージとは裏腹に元来臆病な性格で、
ウチの子になって約9年の間に攻撃的に指を噛んだことは一度も無い。
ただ、お腹が空くと目の前のものが全て食べ物に見えてしまうみたいで、
何でも齧ってしまう困った癖が。
スポイトをガジガジされて掃除を妨害されるなんてことは日常茶飯事。
食えないよ。
噛み付き事件の2日前にもヒーターのセンサー部分のケビタガードが外されて
ゴムの被膜も剥がされてセンサーが剥きだしになってたことも。
元々少し齧られてたけど2/3くらい残ってたはずの被膜は
跡形もなく消えてしまってて、どうやら誤食してしまったらしい。
心配になってカメの異物誤食についてネットで調べていたら
「腸で詰まる恐れがあるのでフードは控えめに」とあったので
フードの量をいつもより若干少なめにしてた。そんなこともあって
ただでさえ腹っぺらしのケビタにとっては耐え難いほど空腹だったのだと思う。
後になって思ったことだけど、あの直前に甲羅をガラス面に激しくぶつけて
「なんかくれー!なんかくれー!」って猛アピールしてたもんなぁ。
翌日からフードとおやつの量を少し増やしたら
すっかり落ち着いて朝から干し干しをするようになったケビタ(右)。
食へのこだわりが薄いケビジ(左)は毎朝ガンガン自主干しに励んでる。
9年もお世話しててすっかり分かってるつもりになってたけど、
フードの適量を見極めるって難しいな~。まだまだ修業が足りませぬ。
「この度は申し訳ないことをしました <(*_ _)>」
こうして自らの体を張ってフードとおやつの増量を勝ち取ったケビタであった。
噛まれた指もやっと傷口が塞がってきたし、
あとは被膜のゴムが早く出て来てくれることを祈るのみ!
余談だけど、水換えに備えて傷口を早く塞ぎたくて
「傷が早く治る絆創膏」みたいなものを買ってみたんだけど、
注意書きをよく読んだら「動物に噛まれた傷」は対象外だって。
「そういうのは普通の擦り傷とかじゃないとダメなんじゃない?」っていう母の忠告、
聞いときゃよかった~。