カメづくし

ノロマ?カワイイ?ユーモラス? 見れば見るほど面白い。知れば知るほどハマっていく。 キバラガメのケビタとケビジの日常を通して奥深いカメの生態を浮き彫りにし、その魅力を掘り下げるカメブログです。

◆カメの跳躍力

今シーズンもまた何かに取り憑かれたようにいそいそと産卵に励んだケビケビ。

8月に入ってからはスイッチが切れたみたいにパタッと干し干ししなくなり、

かと言って暑過ぎたり豪雨続きだったりでベランダ日光浴もさせられず、

ただひたすら食っちゃ寝の生活。でも、産卵期間中は水槽から出ようとして暴れては

引っくり返って背中からダイブの繰り返しでそりゃもう騒がしかったから

やっと訪れた平穏を噛みしめている今日この頃。ところがそんなある日、

再びケビ部屋から「ガッタンガッタン!」とけたたましい音が。

 

「まさかまたタマゴがっ!?」

 

恐る恐る様子を見に行ってみると、音の主はケビタで

水槽用冷却ファンの吹き出し口をかじろうとして格闘してるところだった。

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狙いを定めてロックオン。

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何気にケビジ(左)もケビタの真似してクライミングし始めた。

ケビタは爪先立ちで目一杯背伸びしてる。この高さはさすがに無理だと思うけど、

背伸びしても届かない場合はジャンプするという裏技も持ち合わせてるから侮れない。

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タライ食堂で朝ごはんをあげる時にもその特殊能力は遺憾なく発揮される。

タライの淵に手を掛けて思いっきりジャンプ!!想像以上に高いところまで届いて

危うく指をかじられるとこだった。

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この頃は指だけじゃなくて膝に食い付こうとしたことも。

どう考えても口に入らないものでも果敢にアタックして食べようとする。

この時の被害者は水中パイプ。

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そのチャレンジ精神には天晴だけど、いい加減にしないとアゴ、外れるよ?

 

◆今季ラストの・・・?

さて、梅雨の合間を狙ってどうにかこうにか産卵していたケビケビ、

7月中旬までに仲良く7回ずつの産卵を終えて

「今年の産卵もそろそろ終わりかな~」なんて気を抜いていた頃、

ケビタからまさかの「タマゴできました」宣言が!

 

「えぇぇぇぇ~、まだ産む気なのぉ?」

 

この時季、外の気温といったら30℃超えの猛暑だし、

行きつけの公園は集会所の工事中でお気に入りのエリアに入れないしなぁ・・・。

しばし思案の末、人が多いからいつもは滅多に行かない最寄りの公園に

行ってみることにした。久々だけど覚えてるかな?

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前回の産卵から11日しか経ってないけど、もうしっかりタマゴは出来てたみたいで

到着からものの10分でホリホリ開始!

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今回は場所探し~ホリホリまでがあまりにも順調に進んで心に余裕があったので、

ちょっとここで産卵介助グッズのご紹介を。

画像の左下に写ってるのがいつも愛用してる小道具で、

右のが掘った穴から土を掻き出すのとタマゴをすくい出す用のスプーン、

左はホリホリの障害になる木の根っこを切るためのハサミ。

どちらも100均で買える調理用品や園芸用品だけど、

メーカーさんもまさかこんな用途で使ってるなんて思わないだろうな~。

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あっという間に産卵完了~!(タマゴ泥棒も完了)

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早く産卵が終わって時間的にも余裕があるから

たまには心ゆくまで埋め埋めしてもらおう。

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好きなだけ埋めるがよい・・・って既に産んだ場所から大幅にずれてるけど良いの?

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最早、本来の目的とは違ってきてるような・・・

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ってどこ行くの~!?

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「埋め終わったんならもう帰ろう~!」

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というワケで今回は6個。

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8月に入ってからは暑過ぎるのか殆ど干し干しもしなくなったから

さすがにもう産卵はしないと思われる。

結局、今年はケビタが計8回の産卵で47個、ケビジが7回で38個のタマゴを産卵。

ふたり合わせて85個!!どうでもいいけど産み過ぎでしょー!?

 

◆爪チョッキンの刑

ふと気付けばいつの間にか季節は真夏、なのに甲羅干し用の保温球は冬用のまま

取り替えるのを忘れてて、7月も半ばになってようやく夏用に取り替えて

ついでに冷却用ファンも取り付けて夏仕様に衣替えしたケビケビ水槽。

産卵付き添いのドタバタですっかり忘れてたわ。

フツーに干し干ししてたけど、暑くなかったのかしら?

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暑い暑いとは言っても、今年は今のところまだ水温は29℃以下を保ってるし、

フードで満たされない食欲は野菜やフルーツで補っててケビケビは元気そのもの。

この日のおやつはスイカ~!

 

こちらはこの頃ケビタばりに食欲全開のケビジ。

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と、いつも通り食欲全開のケビタ。

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ケビジはケビタと比べると行動は大人しめではあるんだけど、

ケビタより爪が長くて鋭いから引っかかれるとミミズ腫れになって結構痛い。

先日も水換えしようと思ってケビジを水槽から出した時に

引っかかれて出血してしまったので、久々に爪切りすることに。

黒い血管部分を切ると出血するらしいから、切るのはいつも先端の1ミリくらい。

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ついでにケビタのもチョッキン。

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爪切りは一人でやるので、左手で抑え込みながら右手で爪切りするんだけど、

当然ケビケビは嫌がって大暴れ。怪我防止のための爪切りで更に負傷するという

ジレンマに陥る爪チョッキンなのだった。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ おまけ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

知り合いの飲食店応援でランチしたお店で出してもらったデザートにカメさんが♪

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◆豪雨ニモマケズ、工事ニモマケズ

いつの頃からかベランダ日光浴にハマったケビタ。

適当なところで切り上げて帰って来てくれれば楽なんだけど、

余程のことが無い限り自分からは帰って来やしない。

この前、仕事をしているうちにお迎えに行くのをすっかり忘れてしまって

慌ててベランダに出てみたら、ケビタの姿が見当たらない。

「まさか、転落防止柵を乗り越えて落ちてないよね!?」

恐る恐る駐車場を見下ろしてみても落ちた形跡は無い。ふぅ~・・・

なら、どこかにいるはず。床に這いつくばってキョロキョロ探してたら、

園芸資材を置いてる棚の下でかくれんぼしてた。

 

「もう~、勘弁してよ」

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ケビジは前回の産卵から3週間ほど経って、抱卵の兆候が無いから一段落したっぽい。

一方、ケビタはまだまだ産む気満々でまたまたいつもの公園に。

悪いことに集会所の改装工事が始まったみたいで、

奥の方のお気に入りのエリアには工事車両が止まっていて大勢の作業員の姿が。

でも、そんなことは微塵も気にする様子は無く、

目的の方向に向かってズンズン突き進んで行く。う~ん、カメっぽい。

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幸いお気に入りのホリホリ・スペースの辺りは封鎖されていなかったので

無事に産卵出来た。

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今回は6個。

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その約1週間後。今度はケビジの番。前回の産卵から1ヶ月経って、

今年はもう産まないかと思ってたけど、ケビタに触発されたのかしら?

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可愛く2個。数は少ないけど、ひとつは長さ4cm超の特大サイズだった。

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その後もまだタマゴ製造中と思われるケビタ。

干し過ぎて水中に顔を突っ込んだまま爆睡してる。よく溺死しないね。

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そして、前回の産卵から約10日経った頃、またまた「公園行くぞー!」が始まった。

だけど、連日の雨で足止めを食ってしまい、水槽から出ようとしては

バランスを崩し「ドンガラバッシャーン!」と転がり落ちて背中から着水を

延々と繰り返した末、数日後に雨の止み間を狙ってようやく公園に来ることが出来た。

でも、前回まで入れていたお気に入りのエリアがゲートで完全に封鎖されて

入れなくなってしまってた。そのせいか、念願の公園に来たはずなのに、

公園から出て何処かに向かおうとするケビタ。現実逃避?

 

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園内に連れ戻したら連れ戻したで水たまりの誘惑に負けてダイブ。

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梅雨末期の豪雨でどこもかしこもぬかるんでるし、水たまりだらけでホリホリ断念。

翌日、雨が止んだタイミングで再挑戦。道路側からいつもの産卵スペースに入れて

無事、産卵まで漕ぎ着けた。

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この日はあっという間に産み終わって埋め埋め作業に突入。

尚、産んだタマゴをタマゴ泥棒に回収されてることには気付いていない模様。

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今回は5個。

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これで今年は仲良く7回ずつ産卵したケビケビ。

今回で産み留めになりますように!

 

◆連日の珍行動のワケは・・・

それは前回ケビタが産卵してから約10日経った頃だった。

相変わらず熱心に干し干ししてるケビタとめっきり干し姿を見掛けなくなったケビジ。

ケビジは今年はもう産まないのかもしれないし、ケビタもまだ次のタマゴには早い。

「あぁ、平和だ・・・」と思いつつ仕事の合間にケビケビの様子を見に行くと、

ケビジ水槽で干し干しするケビタの姿が・・・

 

「え゛?」

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「お隣りさん、遊びに来てるの?」

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翌日、再びケビジ水槽に来ていたケビタ。

でも、水中にまで入って来られると流石にケビジもちょっと迷惑顔。

ケビタの方はビビって小っちゃくなってる。なら行かなきゃいいのに。

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連日ケビジ宅に侵入してた理由は、どうやらまたタマゴだったみたい。

予定日にはまだだいぶ早いから気を抜いてた~!

そんなワケで雨が止むのを待って翌日いつもの公園へ。

ケビジと同じく、大好きな水たまりに吸い寄せられてる図。

 

「また変なモノ拾って食べようとしてるんじゃないでしょうね?」

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土が湿ってたせいか午前の部ではホリホリに至らず、午後の部で無事産卵。

今回は6個。

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そして、今日もまたいそいそと干し干しに励むケビタなのだった。

 

◆タマゴ製造マシーン

ついこの前まで朝晩が肌寒くて暖房を使ってたような気がするけど、

やっと過ごしやすい季節の到来かと思った途端、異例の早さでの入梅

かと思ったらここ数日は半袖でも暑いくらいの陽気で

もう最近の気候はワケワカンナイ・・・今年もまた春物の出番は無さそうだな~。

まぁいっか、衣替えもしてないし。

さて、オールシーズンの甲羅を纏って衣替えの必要が無いケビケビは

この日も仲良く干し干しに勤しみ、着々と次のタマゴの製造に取り掛かってる模様。

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そして、一足先にタマゴが出来たっぽいケビタが「公園行くぞー!」と暴れ始め

水槽から出ようとしては「ドンガラガッシャーン!」と転がり落ちて

水中に「ジャボーン!」を繰り返していたけれど、外はあいにくの雨。

翌日、天気の回復を待ってようやく念願の公園にやって来た。

今回、ケビタが選んだのは、生垣が途切れて道路から丸見えのこの場所。

 

「またそんなややこしいとこで・・・」

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でもまぁ、何とか無事に産卵出来て、埋め埋めに突入。

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「もうお昼だしお腹空いたから帰ろう」

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お互い空腹に耐え、今回ケビタが産んだタマゴは5個。

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その日の午後、今度はケビジの番。まだちょっと早かったのかこの日は産卵に至らず。

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翌日は雨に阻まれて、2日後。

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ケビジも今回は5個。

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そしてまた次のタマゴの製造に取り掛かるケビケビ。

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「あの~・・・」

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「え~っと・・・」

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この時季、タマゴ製造機と化してしまうケビケビに「もう止めて」と言ってみても

カメの耳に念仏だよね。

 

約2週間後。またケビタの番。

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今度は6個。

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その2日後、ケビジの番。またまた雨に阻まれ持ち越しで翌日やって来た

雨上がりの公園で大好きな水たまりに突入して遊びモードになってるケビジ。

 

「もしもし、何しに来たんだっけ?」

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広い園内をぐるりと1周して選んだのは前回と全く同じ場所。

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ケビジも6個。

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産卵のタイミングもほぼ同じ。産むタマゴの数もピッタリ同じ。

どこまでも付き合いの良いケビケビなのだった。
 

◆束の間の休息

今季初の抱卵時には珍しく食欲が落ちて、生まれて初めて食べ物を目の前にして

食い付かない姿を披露して我々をザワつかせたケビタ。

無事に今年の初産卵を終えた今ではすっかり元通りに。

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以前は排便頻度にムラがあって大きさも極端にデカいウンチをしてたけど、

野菜をたくさんあげるようになってからは随分状態が良くなってきた。

でも、いつもコマツナやニンジン、リンゴとかばっかりでワンパターンだから

新たに今話題の台湾産パイナップルをあげてみることに。

私個人としては、パイナップルは給食の酢豚のトラウマで苦手だったから

買ってまで食べることはまず無かったけど、台湾産は芯まで食べられるし、

独特のピリピリするようなえぐみも無いからすっかりハマってしまった。

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ケビジにあげるとケビタが覗き見、ケビタにあげるとケビジが覗き見。

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食べたら干し干し。近頃はケビタも妙に熱心に干し干ししてて

この日は浮き島の固定バーの下に頭を突っ込んだままピクリともせず固まってた。

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「もしもしカメさん、やってんの?」

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いや、タマゴ作ってるんでしょ。聞かなくても分かるし。

前回、仲良く同じ日に産卵して、また仲良く揃って干し干し。

これは絶賛タマゴ製造中に違いないもん。

 

「で、ケビタは水中に顔を浸けて何してる?」

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鼻ちょうちんを付けて何やら考え込んでた。

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「今度はタマゴ何個作ろっかな?」とでも思ってるのかも。

そして、また仲良くタマゴが出来たみたいで一昨日辺りから暴れ始めてて

ひとまずケビタを公園に連れて行ってみたものの

中国地方は記録的に早い梅雨入りでここ数日は雨が降ったり止んだりだから

砂地はどこも湿っていて本日は産卵ならず。

明日は産卵日和になりますように!