ケビジが産み落とした8つのお卵。無精卵とは言え
あんなに頑張ってコロリンしたのに処分するのは忍びないし、
置いといても傷んじゃうし、どうしたものか?
考えた挙句、割れてしまったものはケビコちゃんが眠る鉢植えの中へ。
土が分解し、養分を吸収して花が咲いたら良いな。
原形を留めているものは、ケビ父と話して「ケビタが食すのが良かろう」
ということになった。ケビタが食べる分にはケビジも異存は無かろう・・・多分。
早くも熱視線を送るケビタ。
「ケビジに見せるからちょっと待ってね」
「ケビジちゃん、お卵食べてみる~?」
「やっぱりケビジは食べないか・・・」
「あげるからちょっと待って・・・」
「わわわ!指ごと食われちゃう~っ!!!」
「そこにあるじゃん」
それにしても、綺麗な卵だねぇ。
殻が割れたら一瞬でタマゴ風呂になっちゃった。
こうして「ケビジが初めて産んだ卵」は、「ケビタが初めて食べた卵」となった。
散らばった殻をひとつひとつ丁寧に拾い集めて食していたところを見ると、
かなりお気に召したようである。
ただ、お卵は思った以上に油分が多くて、ケビタがぬるぬるになってしまって、
石鹸で洗うわけにもいかないし、熱いシャワーを浴びるわけにもいかないし、
ぬるぬるを落とすのにとても難儀した。
ゆで卵か卵焼きにした方が良かったかな。