カメづくし

ノロマ?カワイイ?ユーモラス? 見れば見るほど面白い。知れば知るほどハマっていく。 キバラガメのケビタとケビジの日常を通して奥深いカメの生態を浮き彫りにし、その魅力を掘り下げるカメブログです。

◆外干しのお楽しみ

今年もまた急激な冬到来でめっきり寒くなってしまった今日この頃。

つい先月まではベランダ干しに勤しんでいたケビケビ。

いつもは最長でも30分、早い時には10分くらいで早々に切り上げて帰ってくるケビジも

この日は気持ちよさそうに干し干しを楽しんでいた。

 

そんなケビジの顔面にケビタの右足キックがさく裂。

 

ムッとするケビジ。

 

こんな風に蹴られたりすると一瞬ムッとするものの、

威嚇したり反撃して噛んだりはしない。

これは人間に対しても同じで、ゴハンと間違えて指を噛んだことはあっても

攻撃的に噛んだことは一度もない。

だから、外来生物問題のニュースなんかで「ミシシッピアカミミガメは気が荒い」って

レッテルを貼られてるのには違和感があるし、もちろん、個体差はあるだろうけど、

ケビケビを見てる限りでは少なくともアカミミの基亜種であるキバラガメは

とても穏やかな性格をしている。

「〇の水ぜんぶ抜く」なんかに至っては視聴率稼ぎで外来生物を悪者に仕立て上げて

偏った価値観を視聴者に刷り込んでるようにも見える。外来種を駆除すれば全て

元通りになるかと言うとそんな簡単な話じゃないと思う。

そもそも、外来種問題の諸悪の根源は人間なんだし。

 

話が大幅に逸れちゃったけど、ベランダ干しに興じるケビケビの密かな楽しみは

拾い食い・・・じゃなくて、ケビケビ農園でできた作物の味見。

 

ケビタは干し干しの合間に。

 

先に戻ったケビジはお部屋で。

 

できることなら、小っちゃいイチゴだけじゃなくて、

リンゴやメロンやブドウやマンゴーとかも作って欲しいと思っているであろう

ケビケビなのであった。(いや、無理ー!!」

◆外干しシーズン到来

大忙しだった今年の産卵シーズンも無事終了!

8月に入ってからはケビタが1回産んだだけでケビジは産まず。

確か去年はケビジが1回だけ産んでケビタは産まなかったハズ。

どっちかが1回だけ産んで終わりって取り決めにでもなってるんだろうか?

 

さて、産卵シーズンが終わって急にお暇モードになったケビケビ。

暑さのピークは過ぎたとは言え9月はまだベランダ干しには暑過ぎるから

大体いつも陸地で干し干ししてるか水中でマッタリしてた。

 

干してる間に爆睡し過ぎて、あらぬ方向に首が曲がっちゃってるケビジ。

 

「おーい、ケビジー!」

 

「大丈夫?」

 

暇すぎて手持ち無沙汰なのか、時には向かい合って相撲大会を始めてみたり。

 

ここ数日はやっとこさ昼間でも30℃を下回るくらいになって

安心してベランダ干しが出来るようになってきた。

ここ数年は秋めいた気候の時季が短くて、毎年あっという間に寒くなっちゃうから

今のうちに思う存分干しとかないとだね。

 

例によって、ケビジは30分くらいでサッサカ帰ってくるけど、

ケビタはいつまででも延々と干し干ししてて、回収しに行くまで帰ってこない。

って言うか、回収しに行っても帰ってこない。

 

「ケビター!もう帰ろう」

 

無理やり連れて帰ろうとすると放尿で対抗する荒くれケビタなのだった。

◆猛暑お見舞い申し上げます

毎日毎日、日中の屋外は殺人的な暑さだし、年々暑さが厳しくなってきていて

外で暮らす生き物たちのことが気掛かりな今日この頃。

暑くて良いことと言ったら、洗濯物がすぐ乾くことと、

ケビケビ水槽の水換えの水温調整が簡単なことぐらいか。

この時季は一番低い水温設定でも30℃弱だから、

水道の蛇口を捻って「ジャーッ!」と注水しっ放しでOKだから超楽チン♪

 

水換え中はいつも待合室のプラケースで待たされるケビケビ。

いつもはケビタもケビジも「ここから出せー!」「早く出せー!」って顔して

大暴れするのに、この日のケビタはどういう風の吹き回しなのか、

足ピョンなんかしちゃって寛いでるじゃありませんか!こんなの初めて見たかも。

 

さてさて、こちらは今年9回目の産卵チャレンジにやって来たケビジ。

もう限界寸前だったのか、公園に着くや否やホリホリが始まった。

 

「えっ?もっとウロウロしても良いんだよ?」

 

あっという間の早業で5個産卵。

 

ケビタはまたそんなとこにハマっちゃって。

 

今回はすぐにホリホリを始めたものの、ノッてきたと思ったら途中で止めて、

場所を移動してまたホリホリしては途中で止めて・・・を繰り返して

なかなか腰を据えて掘らない。台風の影響で雨の予報になってるから

早く産んで欲しいんだけど、ケビタは気象条件なんて考慮してくれないし。

それでも1時間半くらい粘ったところで本格的にホリホリし始めた。

 

「またそんな掘りにくそうなとこ選んじゃって・・・」

 

今回はちょっと少なめの4個。

 

「さすがに今年はもうこれで産み留めだよね?」

 

「えっ?まだ産む気?」

 

ケビケビはあんなこと言ってたけど、「きっと今年はもう産まないだろう」と

高を括ってキャリーバッグも洗濯して勝手に今年の産卵シーズンも終了した

気になっていた矢先・・・

 

ケビタが5個産卵。

 

今年は3月から産み始めたから今月で6ヶ月。

ということは1年の半分は産卵してるケビケビなのである。

ということに気付いてやや衝撃を受けているtarojirokoなのであった。

 

◆産卵シーズン終盤戦!?

産卵チャレンジにやって来た公園でホリホリの場所を探していたケビジ。

道路に面した金網のフェンス沿いをウロウロしているうちに

フェンスの下を潜って公園敷地内の草むらに分け入って姿が見えなくなっちゃった!

 

「おーい!ケビジ、どこ行ったー?」

 

公園の入り口から回り込んで草むらを捜索してみたら、鬱蒼と草が生い茂る場所で

手際よくチャッチャ、チャッチャとホリホリするケビジの姿が。

なるほど~、野生のカメさんが産卵する時ってこんな感じなのかもねぇ。

野生の本能が目覚めたのか張り切ってホリホリしてるケビジだけど、

これだけ草が茂ってると根っこがはびこってて穴が掘れないんじゃ・・・

 

と思ったら、難無く5個のおタマゴを産卵。

 

ケビタは相変わらずゴミ漁りがお好き。

 

ケビタの場合は、場所探しに費やす時間が圧倒的に長くて、

1回や2回のチャレンジで産むことはまず無い。この時も3日ほど公園通いをして

散々ウロウロした挙句、結局いつもと同じ道路脇のスペースに落ち着いた。

 

産卵の瞬間にひとつ割れたのがあったけど、ケビタも5個のおタマゴをコロリン。

 

次の回ではデッカイ木の根元をチョイスしたケビジ。

 

内心、前回の草むらの時と同じく、こんなとこ掘っても根っこだらけで掘れるワケない

って思ってたけど、フタを開けてみたらこれまた見事な穴をホリホリ。

 

「おみそれしました!」

 

この日は4個。

 

またまた次の番が回ってきたケビタ。この日はチャレンジ2日目、

天気も良くて産卵日和だしそろそろ産んでくれるかもと思っていたら

ふいに立ち止まって、アンヨがピョン!

 

心地よい陽気につられて屋外干し干しが始まっちゃった。

 

チャレンジ3日目。ようやく決まったホリ場所はやっぱりいつもと同じ道路脇。

でも、この日はフェンスのちょうど真下。これじゃホリホリのお手伝いができないから

公園の入り口から内側に回らないといけないじゃん。わざわざこんなややこしい場所で

産まなくても他にいくらでも良い場所があるのに~!

 

今回も5個。

 

そして、次はまたケビジの番・・・のハズが予定日を大幅に過ぎても産卵の気配ナシ。

今年のケビジは産み始めが早かったからそろそろ今シーズンの産卵は終了かな?

 

そんなケビジを横目に、ケビタは着々と次の産卵に備えて干し干しに余念が無い。

 

「またおタマゴ作ってんの?」

 

「梅雨も猛暑もカンケーねぇ」って顔してるのが怖い今日この頃なのだった。

 

◆傷だらけの産卵

5月初旬、今季5回目の産卵に挑むケビジ。思えば2015年の初産卵から今年で8年目。

ホリホリも手慣れたもので、私が手伝いをしつつギャラリーの人達と喋ってるうちに

いつの間にか穴の中におタマゴがコロリ~ン!

 

この日は前回と同じく6個。

 

その10日後、ケビタの番。

ケビタの場合は、場所さえ決まれば産卵まで漕ぎ着けることが多いけど、

その場所選びにとにかく時間が掛かる。1日のうち午前と午後の2度チャレンジしても

場所が決まらず、何日も公園通いをしてようやく産卵に漕ぎ着けることも珍しくなくて

歩き回って体力を消耗してしまうので、ホリホリの段階で既に息も上がってるし

脚もプルプル。

 

それに、水槽から無理やり出ようとしてバランスを崩し

豪快に転がり落ちるのを1日に何度も繰り返すせいで生傷も絶えない。

後頭部にも傷が出来てるし。

 

腹甲にも。

 

ホリホリの時にバイ菌が入らないように薬を塗って挑んだ3回目の産卵は

いつもよりちょっと少なめの4個。

 

4日後、ケビジの6回目。

 

同じく4個。

 

そして、またまたケビタの番がやって来た。

例によってなかなか場所が決まらず公園内を彷徨ってばかり。明日からしばらく

雨の予報だっていうのに困った・・・。しばらく天気予報と睨めっこして悩んだ挙句、

雨が降る前にもう1回だけチャレンジしてみようと思い立ち

既にウトウト寝てたケビタを起こして夜の公園に。

 

「さぁ、ホリホリ行っといで~」

 

寝ぼけてたのか微動だにせず、タッパーから出る気配ナシ。そりゃそうだよね、

流石に寝てるとこ叩き起こされて「ハイ、そうですか」って産むワケないもん。

諦めて早々に帰宅してこの日は就寝。

 

ようやく雨が止んだのは2日後。

2日も我慢したんだから早々にホリホリするかと思いきや、

まずは水たまりで雨水を爆飲みする野生児ケビタ。

 

この日も彷徨いまくった末、何故か公園の片隅に積み上げてあるゴミの山で

ホリホリし始める始末。

 

「まったくもう!何なん?」

 

そんなこんなで難産だったケビタの4回目は7個。大量大量!

 

産卵後、水中にプヨプヨと漂う、カエルの卵チックな謎の物体が。

 

回収して触ってみると触感はグミ状で、中には卵の胚盤らしきものがあるのが見える。

もしや、これは・・・

 

ケビタのお腹の中では早々と次のおタマゴが製造されているようなのであった。

 

 

 

 

 

◆爪取れ、のち、産卵

1ヶ月前、爪が取れちゃって久々に病院を受診するハメになったケビタちゃん。

でも、その日の夜から食欲も戻ってきたし、爪が取れて出血してた傷口も

軟膏を塗っては干し干しを1週間ちょい続けているうちに綺麗に治って、

心配してた産卵チャレンジでも出血することなくちゃんとホリホリ出来てた。

 

「指、痛くない?」

 

というワケで今シーズン初の産卵は大き目サイズが4個。

 

3日後、今度はケビジの産卵チャレンジ。

 

こういう断崖絶壁みたいなとこ、ホント好きよねぇ。

 

今年4回目の産卵はちょっと多めの6個。

 

またまたケビタの番。たまには手近なところで済ませようとして

久々にマンション内の植え込みに放ってみた。思いのほかホリホリはしてたけど、

散乱には至らず。掘り過ぎて鼻の穴にも土が詰まってる。

 

別の日。いつもの公園に向かう途中、ふと目をやると飛び出し防止の安全ピンが

どこかに吹っ飛ばされてて、ケビタがキャリーからニョキッと身を乗り出して

今にも落っこちそうに!!!すんでのところで受け止めたものの、

今度は強烈なキックがさく裂して手からスルリと離れていくケビタ。

あのずっしりボディが重力マシマシで背中からアスファルトに叩きつけられたら・・・

 

 

「こりゃヤバーい!!!」

 

 

落ちていくケビタを死に物狂いでキャッチして自転車のカゴに緊急避難させた。

 

それにしても、どういうワケだか今回は何度公園に連れて来てもウロウロ歩き回って

るばかりでなかなかホリホリしようとしない。こっちもついイラっとして

「もう知らーん!水の中で産みなさーい!!」って言うと

ケビタもケビタでプンスカ怒った顔してキックしてくるもんだから、

こっちもケビタの大事なお腹をついペチンしてしまって、終いにはケンカ状態に。

翌日、ケビタによ~くよ~く謝って気を取り直して4回目のチャレンジに。

ところが、これまた場所が決まらない様子で彷徨い始めた。このままじゃ埒が

明かないから前回と同じところに強制連行。

 

「この前もここで産んだんだから、ここで掘りなさーい」

 

そんなこともありつつ今季最多の7個のおタマゴを産卵。

公園の道路脇で産卵したもんだからご近所さんがわらわらと集まって来られて、

爺ちゃん婆ちゃん達に応援されながらの産卵となった。

 

家に帰って「ふぅ、やれやれ」とマッタリするケビタの横には

おタマゴの名残(?)のようなものが。或いは早くも次の準備か!?

 

以前、カメ情報を検索してた時に「キバラガメの女の子はとても強情」みたいなことを

書いてある記事があったっけ。我が家の2カメを見るにつけ、激しく同意してしまう

今日この頃なのだった。

 

◆爪、取れちゃった!

早くも今シーズン3度目の産卵チャレンジで公園を闊歩するケビジ。

 

「おーい、どこ行くのー?」

 

世間のイメージとは裏腹にカメは意外と足が速い。スマホなんか見ていて

ちょっと目を離そうものならかなり遠くまで行ってたり、姿が見えなくなったりして

ヒヤリとすることも少なくない。日向ぼっこ中に忽然と姿が見えなくなり

そのまま帰って来なかったという話を幾つも聞いたことがあるし、

気を付けないと一瞬の気の緩みが今生の別れになりかねない。コワッ。

 

「ケビジ~!ちょっと待ってー!」

 

この日は1時間以上歩き回ってようやくホリ場が決まった。

 

今回は6個。

この日は近所の子供たち数人とそのお母さんやお爺さんまで集まってきて

各々にスマホを向けられて写真やら動画やら撮られっぱなしで、

ケビジ的には落ち着かない産卵だったと思う。言いたくはないけど、

正面から間近で撮られると流石に一言注意せざるを得ないし、

何より「撮っていいですか?」の一言が無いのがモヤる。

「他」より「自」が優先で「マナーとか他者に対する配慮が薄れてるなぁ」

と感じる出来事だった。

 

一方、少し気掛かりなのはケビタ。

これは3月下旬に水槽の底に落ちていたケビタの爪。中は空洞になっていて、

猫の爪みたいに外側の殻が取れただけかと思ってたんだけど・・・

 

根元からポロッと取れてるっぽい。

 

干し干ししてる時なんかに地面で擦れて出血したりもしてる。普段はほとんど水中に

居るから細菌感染も心配だし・・・

 

あまり動き回らず水中の奥の方でウトウトしたり、ジーッとしてることが多いのも

気になってたんだけど、まだ冬モードのせいかなとも思ったり。

だけど、フードを食べる時にちょっと食べづらそうにしてる時もあるし。

「やっぱり病院に行った方が良いかな」と思ってた矢先、

朝起きてみたら水槽の水面に細かい泡ブクが浮いてることに気付いた。

「何だこれ?いつもはこんなの無かったはず・・・」

 

ちなみにケビジ水槽はこんな感じ。水面に浮いてるのはブクブクから出る泡だけ。

 

「やっぱりこれは何か変!病院に行こう。」そうと決めたらすぐにGO!

 

フードを食べにくそうにしてるのは、もしや右アゴの出来物の影響で

口の中に何か出来てるせいじゃないかとも思ったけど、

診察の結果、口の中は綺麗なピンク色で異常もナシ。

レントゲンを撮ってもらったところ、出来物は骨とひと続きになってるそうで

どういう類のものかは切除手術して組織検査してみないとわからないんだそう。

「爪は偶発的に取れたもので、人間で言うと生爪が剥がれた状態で

それが気になってて食欲が無いのかも。」との診立てで、

塗り薬を処方してもらって1日1回塗り塗りすることになった。

 

帰りの車中でのケビタ。もうすぐおうちに着くからね。

 

薬を塗った後は15分くらい乾燥させないといけないので、すぐには水槽に戻せない。

というワケでタライで干されてる図。逃げようとして暴れてたものの、

ツルツル滑って出られない様子だったからちょっと目を離していたら・・・

 

脱走してた。

 

それから毎日お薬塗り塗りで格闘してるケビタと私。

塗り始めて4日目、まだ赤みがかってて痛々しい。

 

6日目、傷口も綺麗になりつつある。これで爪が生えてきてくれたら万々歳なんだけどね。

 

でも、病院に行った日の夜から食欲は戻ってきてて、今では以前のケビタそのもの。

 

無事、食欲大魔王に戻ったケビタなのだった。