ある日、水槽の水換えをしていると、ケビタが入ってる待合室から
「ガッタン!」と大きな物音がした。
「アイツ、また何かやってるな?」と振り向くと
そこには大人しく待ってるケビタがいるだけ。
「今、何かしてた?」
「おっかしいなぁ、今の音は何だったんだろ?」
不思議に思いながらケビタの顔をマジマジ見ていると、自ずと答えがそこに。
「お弁当付いてるよ」
下に敷いてある人工芝を齧って食べようとしてたらしく、
その動かぬ証拠である米粒・・・いや、芝粒がアゴに付いていたのだった。
芝粒は取ってあげたけど、その後も性懲りも無く芝粒を付けていた。
その翌日、今度はケビジが待合室で仁王立ちして
凄い目ヂカラで「水換えを早く終わらせろ」とプレッシャーを掛けてくる。
「はいはい、大急ぎでやってますから」と作業を続けていたら、
「ゴンッ!」と鈍い音が聞こえてきて、
近くにいた猫のブンブンが心配そうな表情を浮かべながら
ケビジがいる待合室に駆け寄って行った。
いつもなら大きな音がするとビビって逃げるはずなのに
「もしや、ケビジに何かあった?」と慌てて近寄ると・・・
暴れて引っくり返っただけだった。
「な~んだ、ビックリした・・・」
もしも、ケビケビが言葉を喋ったら、ピーチクパーチクうるさいだろな~。
共通言語は無くても、言いたい事は目やオーラでしっかり主張してくる
ケビケビなのだった。