カメづくし

ノロマ?カワイイ?ユーモラス? 見れば見るほど面白い。知れば知るほどハマっていく。 キバラガメのケビタとケビジの日常を通して奥深いカメの生態を浮き彫りにし、その魅力を掘り下げるカメブログです。

◆産みまくるカメたち

公園での産卵チャレンジを終え、ひとっ風呂浴びながらくつろぐケビタ。

この日は日曜日とあって普段は人が少ない公園も犬の散歩の人や子供らが多かった

こともあってか、産卵どころかホリホリにも至らず。

 

公園をグルグル歩き回って筋肉疲労がきていたのか、

しばらくこの体勢でぶくぶくの泡に当たりながら疲れを癒していた。

 

翌日。いつもの人けの少ない公園にやって来た。さぁ、仕切り直しだ!

 

比較的早めに1時間半ほどで4個産卵。

 

約1週間後、選手交代でケビジの番。

 

「そんなとこで甲羅カキカキしてないで真面目にホリホリしてくださーい」

 

で、ホリホリに選んだ場所はと言うと、木の根元とか。

 

フェンスの際とか。

 

「キミたち、ホントややっこしい場所が好きだよねぇ」

 

ケビジも4個。

 

1週間後、またまたケビタの番。きっちり2週間周期で産気づくもんだから

またしても日曜日で、落ち着いてホリホリ出来ず公園を何カ所もハシゴする羽目に。

2軒目に訪れた三角公園をウロウロして溝に下りようとしたその瞬間、

向こう側の溝の淵に首が引っ掛かって、首がVの字に折れたまま体は溝に

すっぽりハマっちゃって焦った焦った!

 

そしてまた翌日、いつもの公園へ。

こんなややこしい場所でホリホリしたにもかかわらず、根っこに阻まれることもなく

奇跡的にホリホリに成功。

 

この日は7個。大量大量!

 

またその1週間後、順番が回ってきたケビジ。何故かゴミ袋の陰をチョイス。

「なんでまたこんな場所で!?」って思ったけど、

人目に付きにくいのが功を奏して見事手早く産卵に成功!

雨で土がぬかるんでる時には郵便ポストの下で産んでみたり、

ケビジの産卵場所選びのセンスはなかなかのものだと思う。

 

今回も4個。

 

お次はまたまたケビタの番。今回はやたらうろつくばかりでなかなかホリホリせず。

ウロウロし過ぎてすってんころりんで救助を待つ図。

 

3日間で4回ほど公園に通って最後は3時間半粘ってみたものの、

本格的にホリホリする様子は無し。「帰宅したらしたで暴れるけど

公園に行ったら行ったで産まない」の繰り返しでケビタも疲れただろうけど

こっちも気力体力ともにヘトヘト。なだめたりすかしたりしてみたところで

知らん顔してスタスタどこか行っちゃうし。

終いには「どこでも同じでしょ!ココで産んで!」「やだー!(ケビタの心の声)」

「もう知らん!水中で産みなさーい!」とケンカ状態になり帰宅。

 

元々ケビタは場所選びへのこだわりが強くて、何時間ウロウロしても産まない時は

産まないけど、ケビタ任せにしてたらいたずらに時間が過ぎてお互い疲れるばかり。

どうしたら良いものか悩んだ末、以前獣医さんに

「陸地を暗くして産卵スペースを作ってあげて」と言われたのを思い出して

水槽の上に飛び出し防止のワイヤーネットを張り、ライトを切って布で覆い

陸地全体を暗くしてしばらく様子を見てみることに。諦めて陸地で産んでくれないかと

淡い期待を抱きつつひと晩このままに。

 

翌朝、陸地でタマゴがコロリン・・・を期待したけど、

この程度で諦めるケビタではなく、薄暗い水中からこっちに突進して

すがりつくようにバシャバシャ暴れる姿を見て根負け。

「もう少し待てば産むかも」とズルズル粘ってみても

時間が長くなればなるほど産む確率も下がる気がするから

妥協案として「産卵チャレンジは1日2回、1回1時間まで」と決めて

ケビタにも言い聞かせて公園へ。すると、なんときっかり1時間でホリホリ開始。

 

今回は5個。


写真には写ってないけど、通りがかりの人たちに囲まれて

ホリホリから埋め埋めに至るまで温かい応援を受けての産卵となったのだった。

◆春のダルダル期

それは抱卵シーズンに差し掛かったであろう3月下旬のことだった。

陸地で干し干しするでもなく水中でぼんやりしてることが多くなったケビタの水槽を

覗いてみたら、まるでバリケードみたいにぶくぶくを縦にして

水槽の奥の方でボーッとしたまま出てこない。

そう言えば普段の食べっぷりからすると考えられないくらい大人しく食べてるし、

前みたいにそこいらじゅうを齧ったりもしていない。

 

「もしかしてどこか具合でも悪いん?」

 

ぶくぶくの向きを直した後、もう1回見に行ってみたらソッコーで元通りになってた。

やっぱり意図的にやってる?

 

まぁ、少し食欲が落ちてるとは言え、食べるものは食べてるし、

出すものも出してるし、タマゴの製造と甲羅の脱皮が重なって

何となくダルイって感じなのかなぁ。

試しに脱皮シーズンにやると喜ばれる「甲羅カキカキ」をしてみたら、

身を委ねるようにうっとりと目を閉じ、アンヨはピーン!

おぉ、これはもしや喜んでおられる!?

 

でも、いつもこうしてカキカキしてあげられるワケじゃないし、

ケビジみたいに好きな時にいつでも背中カキカキできるように

急遽ケビタ用の孫の手も作ってみた。

 

「ケビジとお揃いだよ、よかったね」

 

このケビタの表情からも窺い知れるように、お気に召していないのは明白で

ケビジのようには使ってくれず即日撤去。ならば、次の一手は・・・

 

「ジャーン!手動式孫の手だ!」

 

ケビジにやってみたら、絶妙に喜んでるんだか嫌がってるんだかわからない反応。

その様子を食い入るように見つめながら、かわりばんこの順番を待つケビタ。

 

ケビタの反応はご覧の通り。

 

これで少し気持ちが落ち着いたのかは定かじゃないけど、

それからほどなくして今年も産卵シーズンに突入したケビタなのだった。

 

動くケビタの反応はこちらから↓

youtu.be

◆産卵はじめました

ケビケビ地方で桜の満開が宣言された3月29日。

ケビジの食べムラは日に日に激しくなり、ついにフードを一切食べなくなって

いよいよ今年も公園での産卵チャレンジが始まった。でも、学校が春休み真っ只中で

いつもの公園は子供たちで賑わっていて、とても落ち着いて産卵できそうにない。

そこで、普段はあまり行かない近所の公園に行ってみた。

ここのブロック塀の陰もケビジのお気に入りの産卵スポットだったんだけど、

改修工事を経て金網フェンスになっていて通りから丸見えになってしまってた。

そのせいか小一時間ほどウロウロしても一向にホリホリする気配が無くて、

集会所前で立ち尽くすケビジ。

f:id:tarojiroko:20220329083228j:plain

 

仕方なくちょっと遠い3丁目の公園まで足を延ばしてみたら、

人影はまばらで子供の姿も無い。ヨシ、これはチャンス!

 

植え込みの中にガシガシ分け入って「ケビジを探せ」状態に。f:id:tarojiroko:20220329160910j:plain

 

枯れ木の中にも突入。「ケビジを探せ」第二弾。

f:id:tarojiroko:20220329162521j:plain

 

日も暮れかかった頃にようやく産卵態勢に。

f:id:tarojiroko:20220329162940j:plain

 

穴掘りアシストしながら小一時間経過。チト疲れたのでチャリンコに腰かけて

しばし待ってると・・・

f:id:tarojiroko:20220329170649j:plain

 

今季初産卵は可愛らしく2個。

f:id:tarojiroko:20220329181319j:plain

 

この日、公園で出会ったおばちゃまに何故か韓国のりをもらったケビジ。

その方は爬虫類は苦手だそうで、カメの可愛さは理解してはもらえなかったものの、

ケビジの産卵に対する情熱に心動かされるものがあったのかも?

何故、韓国のりだったのかは分からんけど。

 

それから2週間後。早くも2度目の産卵に挑むケビジといつもの公園に来てみると、

桜はほとんど散ってしまってところどころ残ってる程度になってた。

でも、ホリ場を探すケビジの後を付いて歩いていたら

木の幹に付いた天然のブーケみたいな桜を発見!

f:id:tarojiroko:20220411095237j:plain

 

ド根性桜を愛でていたら、その木の根元でホリホリを開始していたケビジ。

この日は超早業でホリホリ、産卵、埋め埋めまで終わってしまった。

いつもこうだと楽なんだけどなぁ。

f:id:tarojiroko:20220411102517j:plain

 

この日は4個。

f:id:tarojiroko:20220411110129j:plain

 

と思ったら、帰宅後の水槽で・・・

f:id:tarojiroko:20220411145024j:plain

 

「おぉっ!」

f:id:tarojiroko:20220411145032j:plain

 

ミニミニタマゴを産卵していた。

f:id:tarojiroko:20220411153045j:plain

 

ケビジもケビタも頑なに水中では産卵しないけど、

やろうと思えば水中産卵できることが判明したケビジなのだった。

◆抱卵はじめました

この頃、珍しく食べムラが出てきたケビタ。ケビタが食べ物を残すなんて

天変地異が起きるんじゃないかと心配になっちゃうけど、時期的に考えれば

そろそろ抱卵期に突入してお腹の中ではタマゴが出来てるのかも(えっ、もう?)。

 

「お残しデスカ?ウソでしょ?」

f:id:tarojiroko:20220315071922j:plain

 

天気が良くて、私が外出しない日にはベランダで日光浴して過ごすのが日課

日によってはもう結構日差しが強い時があって、ベランダを覗いた時に

忽然と姿が見えなくなっててちょっとビックリすることがあるんだけど、

そんな時は大体日陰に避難してる。

 

「暑くなっちゃったかい?」

f:id:tarojiroko:20220312141416j:plain

 

「暑かったんでしょ?」

f:id:tarojiroko:20220316142354j:plain

 

「のぼせる前に、もう帰ろう」

f:id:tarojiroko:20220316142418j:plain

 

「帰ろうってば」

f:id:tarojiroko:20220316142424j:plain

 

ケビジはというと、ここ数日はフード類を殆ど食べなくなって鼻息荒く暴れてる。

1日中、孫の手で甲羅をゴリゴリしてたり、水槽のガラス面に向かってひたすら

ガーーーッと泳いでいたり、浮き島に上ったり下りたりを延々と繰り返してみたり。

これは明らかに産卵間近。

f:id:tarojiroko:20220324181842j:plain

 

「ところで、今は何中?」

f:id:tarojiroko:20220325091806j:plain

 

今年もまた産卵へのカウントダウンが始まったケビケビなのだった。

 

◆天然干しはじめました

早朝バイトが休みだった日、朝のケビタ水槽の光景。

f:id:tarojiroko:20220131064906j:plain

 

バイトがある日には大体いつも5時半頃には朝ゴハンをもらえるのに

この日は7時頃まで寝てたもんで、ハラッペラシで荒ぶるケビタが

ヒーターのカバーを外して水槽の中がワチャワチャに。

こうなるまでには剥き出しのヒーターに触っちゃったりして「アチッ!」とか

やってるハズなのに、ヤケドしてる風でもないところが実に不思議。

 

「ケビタ、バカだなぁ。ヒーターの正しい使い方はこうだよ」と見本を見せるケビジ。

いや、それも違う違う。

f:id:tarojiroko:20220105160319j:plain

 

最近は、朝起きて見に行った時には既に上陸してひとっ干ししてることが多くなった。

ここんとこちょっと寒さが緩んで春めいてきたとは言っても、

ライト点ける前の陸地はまだ寒々しい。

f:id:tarojiroko:20220305063043j:plain

 

昼間は天然日光浴できる程度には暖かくなってきたので

ポイポイッとベランダに放り出してみたら、すぐに脚ピョンで干し始めるケビタと

ソッコーで帰ろうとするケビジ。相変わらずだね。

f:id:tarojiroko:20220311135858j:plain

 

ケビタは安定の大開脚。

f:id:tarojiroko:20220311140555j:plain

 

「うん、ケビタには言われたくないだろうよ。」

f:id:tarojiroko:20220311140733j:plain

 

こうして春の1日を思い思いに満喫したケビケビなのだった。







 

 

◆邪魔するカメ

世の中のカメ飼いさんにとって一番の苦労はやっぱり「水換え」だと思う。

特に今みたいな寒い時季は尚更で、ボタンひとつで水槽の水が全取っ換え出来る

システムが開発されないかと願って止まない今日この頃。

ウチでも普段から出来る限り水槽の水を汚さないよう、ゴハンはもとより

油浮きしそうなものをあげる時もなるべくタライ食堂で食べさせることにしてる。

それでも、どうしてもウン片やらおやつの食べ残しなんかが沈殿してしまうから

見つけたら即スポイトで吸い取ってるんだけど、ケビジはさておき

ケビタ水槽の場合、何でもかじり虫のケビタがスポイトを見るや否やかじりついたり、

手でブロックしたりして何かと作業を妨害してくる。

 

「ハイ!掃除するからどいてどいて~、シッシッ!」

f:id:tarojiroko:20211229080443j:plain

 

水槽の奥の方はスポイトが届かないから、浮き島を動かさなきゃいけなくて、

一旦スポイトを置いといて浮き島の固定バーの吸盤を外し、浮き島を移動させて

「さぁ、やるか」と思った時には、空いたスペースにいつの間にか

ケビタが入り込んでいたりする。

 

「そこで何してんの?」

f:id:tarojiroko:20220202175454j:plain

 

掃除が終わったら終わったで今度は居座って動かない。

 

「ハイハイ、終わったからどいて~!」

f:id:tarojiroko:20220202175810j:plain

 

そんなこんなでいつもケビタ水槽の掃除ははかどらないのだった。

 

 

 

 

 

 

◆食べムラのあるカメ

寒くなってから食欲が落ちて食べ残しが多くなってきたケビジ。

食べる時間もマチマチで、朝だったり夕方だったり、食べたり食べなかったり、

2日に1回のペースになったと思ったら急に毎日モリモリ食べ始めたり。

でも、ケビジは昔から食への執着心がケビタほど強くなくて食べムラもある方だから

あまり心配はしていないんだけど~。

食欲がある時には干し干しを中断してケビタの食事風景をジーッと見下ろし、

食べたくない日には水槽の奥の方に引きこもって出てこないから

食欲の有無はとてもわかりやすい。

 

「今日はゴハンどうする?」

f:id:tarojiroko:20211227183117j:plain

 

聞かれてないのに名乗りを上げる、食べムラの無いケビタ。

f:id:tarojiroko:20211227183126j:plain

 

打って変わって食欲アリアリの日のケビジ、定番メニューを食べ終わって

おかわり待ち中。多い時には50粒以上をペロリと平らげる。

f:id:tarojiroko:20220119174127j:plain

 

おかわりの要求もとても明確。

f:id:tarojiroko:20220119174119j:plain

 

まさに「言いたいことが顔に書いてある」わかりやすいケビジなのだった。